ワインの楽しさを知ってほしいやとです。
レストランでの特別な食事な時、自宅に友人を招いた時、ひとりでリラックスしたひと時などに、ふとワインが飲みたいと思う瞬間がある。
しかし、ワインは敷居が高いというイメージがどうしてもついてきてしまい、なかなか手を出せずにいる方が多くいるように思います。
できるなら安く、簡単に美味しワインを飲んでみたい。
実際、友人や過去に働いていたイタリアンやビストロでもよくお客様に聞かれました。
「美味しいワインが飲みたい」
「美味しいワインってどれ?」
ズバリ!
美味しいワインを知る為には
不味いワインも知るべきだ!
市場に出ているワインで不味いワインは存在しませんが…
結論から言ってしまうと、
自分の舌が「どんな味が美味しい」「どんな味が美味しくない」と感じるかを知ることが
「美味しいワイン」を見つけるコツなのです。
ではどうやって味わい、感じて見つけることができるのでしょう?
実は、一杯のグラスワインでもいろんな角度で味わう方法があります。
この記事では、
・ワイン初心者でも簡単に実践できる基本的な知識とコツを徹底解説。
・リーズナブルにワインを楽しむ為の、選び方とお勧めをご紹介します。
個人的な感想も多いですが実体験を元に、ワインをより身近に楽しめる秘訣をご紹介していきます!
ようこそ!
楽しいワインの世界へ🍷✨
1. ワインを美味しく飲むための基本
1.1 温度調節の重要性
まずワインで知ってほしいことの一つに
ワインの風味は温度によって大きく変わるということ。
なので適切な温度管理は非常に重要です。
ですが、ワインを手軽に楽しむのであれば、
その変化をあえて起こすことも、ワインへの関心が増すのではないでしょうか。
温度が高い・低いでは味の感じ方に違いが生まれます。
それはプラスに働くこともあれば、逆にマイナスに働くこともあります。
その違いを少し知っておきましょう。
ワインの温度が高いと…
- アルコール感が強くなる:温度が上がると、アルコールの揮発性が増し、ワインの中のアルコールがより強く感じられます。結果的に、ワインがアルコールっぽく感じられることがあります。
- 酸味が強くなる:冷たい状態では鮮やかに感じる酸味が、温度が高くなると鈍く感じられます。特に白ワインでは、このために味が平坦に感じることがあります。
- 果実味が強調される:高温では、赤ワインや一部の白ワインの果実味が強調されることがあり、ジャムのように甘く感じられることがあります。
- 渋みが強調される:赤ワインの温度が高いと、タンニン(渋み成分)が強く感じられることがあり、全体的なバランスが崩れることがあります。
- フレッシュさが損なわれる:白ワインやスパークリングワインなど、冷たい状態で飲むことでフレッシュさや爽快感が感じられるタイプのワインは、高温になるとその特徴が失われ、重たく感じられることがあります。
ワインの温度が低いと…
- 酸味が強く感じられる:ワインの酸味がよりシャープに感じられます。特に白ワインやスパークリングワインは、冷やすことでこの爽やかな酸味が引き立ちます。
- 渋みや苦味が控えめになる:赤ワインの渋み(タンニン)や苦味が、低温だと感じにくくなります。これにより、赤ワインが滑らかで飲みやすくなることもありますが、逆に風味が平坦になる場合もあります。
- 果実味や香りが抑えられる:特に赤ワインでは冷やしすぎると複雑な香りや果実味が、十分に楽しめなくなることがあります。
- 甘味が控えめになる:甘口のワインであっても、冷たい温度は甘味を抑える作用があるため、温度が低すぎると本来の甘さが鈍く、感じにくくなることがあります。
- フレッシュさが際立つ:特にスパークリングワインや軽めの白ワインは、冷たい温度で飲むことでフレッシュな印象が強まり、心地よい飲み口になります。
では次にワインごとに最適な温度を確認してみましょう。
- 赤ワイン:室温(約18℃)が理想です。温度が低すぎると渋みが強く感じられ、逆に高すぎるとアルコール感が強調されてしまうため、適切な温度によって香りが豊かに広がり、滑らかな口当たりが楽しめます。
- 白ワインやロゼ:7~10℃程度に冷やすのが一般的です。酸味が際立ち、爽やかな飲み口が楽しめます。特に夏場の食事にピッタリ。
- スパークリングワイン:4~6℃としっかりと冷やすことで、泡の持続性が高まり、さっぱりとした口当たりを楽しむことができます。
以上が基本となる温度ですが、飲む方の好みや、同じ色のワインでも品種によって温度管理を変えて楽しむ場合もある為、必ずしなければいけないと固く思わなくて大丈夫です。
初めて楽しむ、少し知り始めた私たちは、まずは気にせず飲んでみましょう。
あくまで特徴として、頭の片隅に入れることが大事!
友人と飲む際の会話のネタにでもしましょ〜
1.2 適切なグラス選び
ワインを楽しむのに悩む中で、豊富なワイングラスの選び方というのもあります。
ワインの種類によって最適なグラスの形状が異なります。
グラスの選び方次第で、香りや味わいが大きく変わるため、
こちらもワインを楽しむ際に重要な要素です。
ボルドー型:特に赤ワインの香りや味をしっかり引き出して、美味しく楽しむためのグラスです。
- 大きなグラス:グラスの部分が大きく丸い形をしています。これによって、ワインの香りがしっかり広がるので、香りを楽しむのにぴったりです。
- 広い飲み口:飲むところが広めなので、ワインを口に含んだときに味がしっかり感じられます。
- 渋いワインに合う:ボルドーグラスは、渋みが強いワインをまろやかにしてくれるので、渋さが苦手でも美味しく飲めます。
シャルドネ型:特に白ワインのフレッシュさや風味を保ちながら美味しく飲むためのグラスです。
- 小さめのグラス:グラスが小さめなので、ワインが空気に触れすぎず、フレッシュな状態で飲めます。白ワインは新鮮さが大事なので、この形が合うと言われています。
- 広い飲み口:飲み口が広めで、ワインが口の中全体に広がるので、果物の風味やさわやかな酸味をしっかり感じられます。
- 冷たさを保ちやすい:グラスが小さいため、この形は温度が上がりにくく、冷たいままの美味しさを楽しむことができます。
フルート型:泡や香りをしっかり楽しみながらスパークリングワインを飲むためのグラスです。
- 細長い形: グラスが細くて縦に長いので、泡がたくさん出てきて、見た目がとてもきれいです。
- 泡が長持ち: 細長い形のおかげで、ワインの泡が長く続き、炭酸が抜けにくくなっています。グラスの中で泡が上がっていくのを見ることも、飲むときの楽しみの一つです。
- 小さめのグラス: 空気に触れる面積が少ないので、ワインがすぐに変わらず、泡が残ったまま新鮮な味わいを楽しめます。
- 香りが逃げにくい: 飲み口が狭めなので、さわやかな香りがグラスの中にしっかり残ります。
以上が各ワインに適したグラスの一例です。
適したグラスを用意する事もハードルが高い要因となります。まずは気にせず自宅でジュースやビールを飲む時に使ういつものグラスで、味や風味に変化があるのか試してみてはいかがでしょうか。
2. ワインの楽しみ方を実践
先ほどはワインの温度とグラスによる変化をご紹介しました。
次は、いつもの飲み方にほんの少し工夫を加えてみましょう。
同じ飲み方を繰り返していては新しい発見はありません。
恥ずかしがらず、ワインへの探究心に任せて試してみましょう!
2.1色を楽しむ
ワインの楽しみ方に視覚という要素もあります。
赤ワイン、白ワインと言ってもその色の中には鮮やかな色、深みのある色と違いがあるので
その違いをぜひ楽しんでいただきたいです。
色を楽しむ3つのステップ
- 透明なグラスを使う:ワインの色を見るには、透明なワイングラスがいいです。グラスに少なめ(1/3くらい)に注いで、色がよく見えるようにしましょう。
- 明るい場所で見る:部屋が明るいとワインの色がきれいに見えます。もしテーブルや壁が白いなら、その前で見ると色がはっきりわかります。薄暗いお店などであれば、照明に向けてみましょう。
- グラスを少し傾けてみる:グラスを少し傾けて、ワインの色がどう変わるか見てみましょう。ワインのふちは色が薄くて、真ん中のほうが濃く見えます。
赤ワインは、熟成期間が短い→紫、長い→茶色のように見え
白ワインは、熟成期間が短い→黄緑、長い→金色のように見える
っていう特徴があるよ
2.2 ゆっくりと味わう
ワインは急いで飲むものではなく、ゆっくりと味わいながら飲むことで、その複雑な風味をより深く楽しむことができます。
こんな変化に注目してみましょう
- 香りと風味の広がり:ワインをゆっくり飲むと、空気に触れる時間が長くなるため、香りや風味がより豊かになります。特に赤ワインでは、別の容器に移して空気に触れさせることで、さらに風味が引き立ちます。(デキャンティング)
- 味わいの変化:温度が少し上がると、ワインの風味がより複雑になり、酸味やタンニンのバランスが変化します。冷えた状態では感じにくいフルーツの甘さや、深い香ばしさが感じられることもあります。
- リラックス効果:ゆっくりと飲むことで、体がリラックスし、飲みすぎを防ぐ効果もあります。少量でも満足感を得られるため、ワインをより長く楽しむことができます。
- アルコールの影響が軽減:体がアルコールを徐々に処理できるため、急激に酔いが回ることを防ぎます。これにより、翌日の二日酔いのリスクも軽減されます。
- 体感の変化:時間が経つと、ワインが温まってくるため、口当たりが滑らかになり、特にタンニンの強い赤ワインは柔らかく感じられるようになることがあります。
このように、ゆっくりと時間をかけて飲むことで
ワインのさまざまな側面をより深く楽しむことができます。
私のおすすめは、少量のワインでも口全体に行き渡らせるように含みながら飲み込みます。
飲み込んだ後、口を閉じながら深呼吸をします。すると味覚、嗅覚がワインを
ダイレクトに体感できます。そして深呼吸をするので、味わったという満足感が特に感じられるはずです。
3. 初心者向けのワイン選び
最後に、やはり気になるのがどんなワインを選べばいいのか。
お店でグラスを注文するにも、自宅で飲むためにボトルを購入するにも
- そこそこなお値段だから飲めるワインを注文したい
- ボトルで飲みきれなかったら勿体無い
なんて思ってしまうのも分かります、凄く。
1番お勧めなのは、各スタッフさんに聞くことですが、残念ですがお店によっては経験の浅いスタッフさんもいて、好みに離れたワインをお勧めする場合もあります。
私が当時お店で働いていた頃の感覚で、お勧めを少しご紹介します。
細かな事は省いていますが、ひとつのヒントとしてご参考になれば幸いです。
1. 甘口か辛口かを決める
- 甘口ワイン:少し甘めの味わいで、初心者には飲みやすいことが多いです。手に入りやすいワインだと猫のラベルがついたボトルのドイツワインをよく見かけます。
- 辛口ワイン:すっきりした味わいで、白ワインや多くの赤ワインが辛口です。食事の味を邪魔しないことから、一緒に楽しむのに適しているワインです。
2. 白ワインか赤ワインかを選ぶ
- 白ワイン:フルーティで酸味が強めのものが多く、魚料理や軽めの料理に合います。
リンゴや洋梨のようなイメージの比較的マイルドなシャルドネや
レモンやライムの柑橘系のようなイメージのキリッとしたソーヴィニヨン・ブランが初心者には人気です。 - 赤ワイン:渋み成分のタンニンが特徴で、肉料理などと合います。
イチゴやラズベリーのような酸味のあるイメージのピノ・ノワールや
プラムやブラックベリーのような成熟した柔らかいイメージのメルローなど、比較的渋みが少ないものから始めると良いです。
特にピノ・ノワールは風味や味わいの変化が早く、変化を楽しむには特にお勧めとされています。
3. 値段にこだわりすぎない
初心者の場合、あまり高価なワインを選ぶ必要はありません。1,500〜3,000円程度の中価格帯のワインは、バランスが良く、初心者でも楽しみやすいです。
ですが、スーパーなどで売っている1,000円しないワインや、ハーフボトルという小ぶりのワインボトルを選んでみても良いです。気軽に楽しむことをまず第一に考えて選んでみましょう。
4. ワインのラベル(エチケット)で選ぶ
ラベルには産地、ぶどうの品種、アルコール度数が記載されています。しかし初心者ですとどこにその項目が記されているか解読が少し難しい。(反対側を見れば日本語訳で書いてありますが)
それなら感覚で、見た目のイメージで選ぶのも楽しいです。
結構そのワインのイメージに合うラベルが多いので、可愛らしいラベルなら親しみやすい味、シンプルなラベルなら、ちょっと特別な味わいだったり。意外とそのイメージを外さない味だと感じています。
また同じワインでも、作られた年でラベルが変わったりもするため、気に入ったラベルは剥がしてコレクションするのも楽しみのひとつです。
4. やとお勧めワイン
以上のポイントで私が選ぶワインをご紹介します
リーズナブルなワインを選んだつもりですので、是非お試しください
どのワインも一度は飲んでみたから
ちゃんとオススメだよ!
ま、個人的な意見ですが
コノスル ビシクレタ レゼルバ ピノ ノワール 2021 750ml 赤ワイン チリ 価格:759円 |
- 辛口
- 赤ワイン
- 約1,000円〜1,200円前後
「自然を尊重し、できる限り環境に配慮した形でワインを作る」という意味の象徴として描かれている自転車が特徴。コノスルシリーズは複数の品種ではなく、一つの品種を楽しむのに適したワインだと言えます。特に初心者の方にはこのピノノワール種のワインをお勧めしたいです。
- やや甘口
- 白ワイン
- 約1,300円〜1,400円前後
ドイツでは「黒猫が乗った樽のワインは美味しい」という伝説があり、それにちなんでできたのが黒猫ワイン。心地よい酸があり、桃やアプリコットの果実味が柔らかい甘さの余韻を楽しませてくれるワインです。
猫の形をしたボトルもあるので、見つけたら是非一度手にとって見てほしいです。
スパークリングワイン イタリア マルティーニ アスティ スプマンテ 750ml 価格:1078円 |
- 甘口
- スパークリングワイン
- 約1,000円〜1,200円前後
イタリアの有名なスパークリングワインで、桃、洋ナシ、リンゴ、白い花、蜂蜜などフルーティな味わいが特徴です。ハーフボトルもある為、初心者には手が出しやすく、試しやすいワインです。
5. まとめ「あなたにとっての美味しいワイン」
いかがでしたか?
美味しいワインを見つける為には様々な方法を用いて味わい、味覚の経験を増やしていくことで
「美味しいワイン」に出会える、ということをお勧めしたいです。
最後にこれまでのおさらいとまとめです。
1. 温度調節の重要性
温度によって変化するワインを味わってみましょう
- ワインの温度が高いとき、低いときの特徴
- ワインごとの最適温度
2. 適切なグラス選び
グラスによって変化するワインを味わってみましょう
- ボルドー型、シャルドネ型、フルート型の特徴
3. ワインの楽しみ方を実践
飲み方を変えるだけでも変わる味わい方をご紹介
- 3つの方法でワインの色を楽しむ
- ゆっくりと味わうことで得られる風味の深みと効果
いつか一緒にワインを楽しめる日を楽しみにしています
✨🥂✨
あなたにとっての特別な美味しいワインに
出会えますように!
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